兼題は春眠と蝶
春眠や 起きてと言われ あと二分
還暦を過ぎてからは朝寝をする事が無くなった。あと一分、あと二分と時間を気にしながら朝寝を楽しんだ頃が懐かしい。
そんな気分が伝わったのか、1点獲得。
忙しなし 花から花へ 春の蝶
蝶の写真を撮り始めて気が付いたのだが、春の蝶は一つの花にじっとしていない。構図、ピントを合わしている間に他へ飛んでってしまう。その点、秋の蝶はじっくりと一つの花に留まって、ゆっくりと蜜を楽しんでいる。カメラで蝶を撮る人でないと解らないだろうな。
やはり、点は入らず。
夢朧 銀座赤坂 六本木
先生が「兼題は蝶です。夜の蝶を詠んではいけません」と言った。天邪鬼としては是非詠みたくなる。夜の蝶を求めて銀座赤坂六本木と梯子出来たら良いが、普通のサラリーマンなら、神田新橋歌舞伎町が関の山。私の句である事は見え見えだが、7句選句なので誰かが7句目に採ってくれる事を期待して投句。但し、先生の意見を聞いて季語は蝶ではなく朧で。
結果は、予想外の女性3人が採ってくれた。しかも、4人の女性が3句選評の一句に加えてくれた。出した甲斐あり ^ ^
神話崩れし 三月十一日
俳誌のサロンで3月11日の今日の季題が三月十一日であった。まだ、公には認定されてないかも知れないが、一番新しい季語ではないだろうか。季語だけで10文字。残り7文字を何とするかが鍵だ。しかし、歳時記には無いし、五七五の定型にもなっていないので誰も採らないだろう。先生が添削でどう評価するか期待して出してみた。
予想通り、誰も採らず。
菜の花や 白のブラウス 伯耆富士
菜の花と残雪の大山の景色を句にしたいが、そのままだと季重なりとなる。残雪をどう表現するか。白のイメージで春らしいものを中七に選んでみた。今日一番の自信作だ。
結果は、選者撰と一般撰が2点。
今回は先生の特選に入らなかったのが残念だが、誰も採らないと思った句を3句出した割には好成績といえるかも。
又、欅句会始まって以来の珍事が寸での事で起きそうだった。それは野球で言うならば、後二人まで完全試合だったのにヒットを打たれたに等しいという、先生の句を誰も採らないという出来事が起きかけた。そんな事もあるのですね。
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