2月の欅句会
2011-02-01


 今月の兼題は待春と冬薔薇(ふゆそうび)と自由題3句。

 我家の今年の最初の慶事は姪の婚約である。豪雪で中止になったが、正月に集っておれば、こんな情景だっただろうなと思いながら

     春を待つ 姪の御点前 受けにけり

 冬薔薇は今年は雪害で見られないと諦めていたら、kanonさんのお庭に一輪残っており、見せて頂きました。

     モノクロの 庭に残りし 冬薔薇

禺画像]

 母の句に「虎落笛埴輪の馬が耳をたて」という句があり、最初、虎落笛(もがりぶえ)が読めなく、意味も判らなかったが、ネットで調べて、冬の烈風の音と知り、いつか使ってみようと思っていた。1月15日センター試験の前の晩は吹雪で風の音が鳴り響いていた。

     明日試験 寝付けぬ夜に 虎落笛

 米子港でパン屑を撒くと、ヒチコックの「鳥」か、奈良公園の鹿の様にユリカモメが集ってくる。

     パンの耳 頭上乱舞の ゆりかもめ

 節分までに家内の厄払いに行くはずだったのだが、今年は豪雪で延び延びとなり、2月4日を予定している。米子周辺で厄払いと言えば、安来の清水寺である。

     厄払 千年杉に 三重の塔

禺画像]

 今回は、一般撰に選ばれたのが、冬薔薇と厄払の2句だけであったが、先生が厄払以外の4句を選んでくれたので、良しとするか。

[句]

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